3ヶ月間は経過観察だけを行い、通気は一切しない当初は、自然治癒を期待して、"watch and wait"「見て、待つ」という、経過観察だけを行います。通院は2~4週間に1度となり、耳管通気(ガッコウ通気)は全期間を通じて一切行いません。
鼓膜切開は極力避ける鼓膜切開は、経過観察中、難聴がきつくなったり、症状による不快感が強い場合に行うことがあります。鼓膜切開は行う場合でも1・2回にとどめ、何度も繰り返すことはありません。
3ヶ月以上経って改善傾向がなく、聴力が悪いままの場合には鼓膜換気チューブ留置術を勧める(ときにアデノイド切除術を追加)3ヶ月を経過して、鼓膜の状態が悪いままで、はっきりとわかるほどの難聴がある場合には、鼓膜換気チューブ留置術をお薦めします。
3ヶ月の時点であまり難聴もないようなら、さらに経過観察を続けます。アデノイド切除術はチューブ留置術を受ける4~6才の小児で手術中にアデノイドの大きいことが確認できた場合に行っています。